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International Spring Cup 2004 2004年4月17日〜22日 2001年のサントロペ以来、3年ぶりのスプリングカップ。結果は奇しくも、同じ10位でした。 プリンセスソフィアではスタートの思いきりが良過ぎて、3回も失格してしまったので、このスプリングカップは、ワールドを見据えた結果重視のレガッタメイクをするつもりでした。 が、10位という成績はとても満足出来るものではありませんし、7位には松永/牧野組がいます。たとえ自分が何位であろうと、自分よりも上位に日本人選手がいる限り、ワールドでは死を意味します。 コンディションは軽風。ミストラルが2日間吹いたのですが、強過ぎて1レースしか出来なかったため、結果的に全6レース中5レースが軽風のシリーズになりました。 マヨルカ以来、軽風でもボートスピードが良くなってきているのですが、スピード差以上に大きなロスをしてしまう悪いクセが何度か出てしまいました。しかも得意の強風ではトップ争いをしていたにも関わらず、沈で順位を崩し、しかもフィニッシュしてみたらリコールでまたも失格。 誰よりも速く走りたい。 その気持ちが強過ぎて、自分をコントロールできていないんですね。十分いい順位なのに、さらに上を目指そうとする余り、逆に大きく順位を落としてしまったり。順位が悪いからといって、大きく挽回してやろうとして、さらに落ちてしまったり。集団を抜け出せるスピードを持っているのに、スタートの絞り込みが早過ぎてリコールしてしまったり。 最後の最後に来て、自分たちに最も足りない能力が何かを思い知らされました。それはつまり、自分自身をコントロールする能力。チャンスを見極め、我慢する時にしっかり我慢するセーリングができていないのです。常にトップを狙ってる。 スプリングカップ終盤は我慢強いレースを心がけ、10位にまで順位を上げることができました。ワールドでもオリンピックでも、我慢しなければいけない局面がたくさん訪れるでしょう。5位から1位に上るのも、35位から31位に上るのも同じ4点。トップを走っていてもビリを走っていても、自分たちの走りが首尾貫徹していないといけないのです。 今後の戦い方を自分に思い知らせる、またとない機会になりました。Diaryにも書きましたが、最終選考に向けて、全く不安が無いといえばウソになります。が、多少の不安は誰にでもあるんです。 120%の力を出そうとする余り自滅しているようでは、オリンピック代表にふさわしくありません。たとえ100%のレースが出来なくても勝てる。その余裕が土壇場での冷静な判断を生むんです。 僕らがこれまで積み重ねてきたものは、少なくとも国内の誰かに負けるようなものではありません。自信を持ってそう言いきれます。 5月16日。日本470の歴史が変わります。
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