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たくさんの書き込み、激励メール、本当にありがとうございます。ええ、ご心配の通り、抜け殻のような日々を過ごしています。みなさんの激励に応えるには、まだまだエネルギーが足りないようです。 ああ、胸にぽっかり穴が空くというのは、こういうことか・・・ いつもの遠征帰りと違って、練習再会の予定がない。つまりカラダに緊張感がない。かつてない、まさに史上最強の時差ボケに苦しんでいます。夜は全然眠れないし、朝はまったく起きられない。 テレビをつければ、アテネアテネアテネ。正直言って、誰々がオリンピックの代表に選ばれたというニュースも、惜しくも出場を逃したというニュースも、どっちも見たくないのだ! いまから4年半前、会社を飛び出し仙台で石橋と二人暮らしを始めた頃。あの頃の僕らにはヨットしかありませんでした。ヨットしかなかったけど、アテネを目指すというハッキリした目標があって、そのために生きていくと決めていたので、他に何もいらなかった。海に出れば、不安を打ち消すことができました。 オリンピックという目標を失ってしまった今、先の見えない不安はあの頃よりも大きいかも知れません。早く何か次の目標に向かって走り出さないと、不安に潰されてしまいそうです。 これだけたくさんの方々と夢を共有したという、かつて誰も為しえなかったことへの達成感。それだけたくさんの方々をガッカリさせてしまったという喪失感。二つの感情に揺れ動きながら、それでも少しずつ前に進まなきゃと思います。そうですよね。 まずは貯まったメールの返事を書こう。うん。貯めすぎだ。返事を書かなきゃいけないメールが80通を超えてしまった。僕からメールの返事が来ないとお嘆きのみなさん、ごめんなさい。時間がかかっても、必ずみなさんにお返事しますから。
お待たせしました。全ての遠征日程を終え、慣れ親しんだシンガポール・チャンギー国際空港まで帰ってきました。あとは福岡まで、最後のフライトを残すのみです。 全力で戦いましたが、僕らは日本代表になれませんでした。 レポートにも書きましたが、最後非常に締まらない、情けない負け方をしました。石橋/後藤組の最後のセーリングが水船でビリ2番だなんて、これだけ応援していただいたみなさんにも、自分たちにすらも顔向け出来ないような終わり方でした。 最後、せめて自分たちの大好きな風で、フルスピードで走れていれば、勝つチャンスもあったかも知れないし、負けてもここまで悔しくなかったはずです。でも、そんなたタラレバが勝負の世界に通用しないことは、この4年間で十分身にしみてきました。起きてしまったことはもう誰にも変えられないし、負けた事実はもう覆りません。 大事なのは、これからどうするか。過去をふり返って悔やんでも、そこからは何も生まれません。僕はそのことをヨットレースを通じて学びました。 だから僕はこう考えます。最後に満足の行く走りをして、燃え尽きて負けたら、もうヨットから離れてしまったかも知れない。でも燃え尽きることが出来なかった。これは何かのメッセージなんじゃないかと。 具体的なことは、いまは何も考えられませんが、気持ちが残ってしまったので、何らかの次の目標を定めて、それに向かってまたセーリングしていくことでしょう。海の上の悔しさは、海の上でしか晴らすことが出来ないからです。 とはいえ、当面の目標は海の上にはありません。5年前と違って、僕には家族がいます。 とりあえず明日、福岡に帰って、しばらくは挨拶回りです。もちろん仙台にも行きます。いろんな人とのふれあいの中で、次に自分が為すべきことを考えていこうと思います。 アテネキャンペーンとしてのsailfastは終わりましたが、全国の方々とのふれあいの場として、当面このサイトは残します。BBSへのみなさんのご意見ご感想をお待ちしています。
いよいよ最終選考、2004年の世界選手権まで、残り1週間を切りました。すでに日本からの参加艇は、男子6艇女子5艇の11艇が全て現地入り。それぞれの最終調整に余念がありません。 ここ数日は、ユーゴーと呼ばれる強い南風が吹き荒れていて、微風シリーズになるという前評判が徐々に揺らいできました。といっても、フタを開けてみるまで分かりませんが・・・ 風が強かろうが弱かろうが、右に振れようが左に振れようが、ここで結果を残せなければ言い訳は通用しません。非常にシンプルですが、非常にタフな選考方法です。オリンピックも一発勝負なんだから、ここぞという時に力を出せない選手は、いくらそれまでの成績が良かろうが、潜在能力を認められていようが、代表にはふさわしくない、というわけです。 日本からの参加艇は以下の11艇です。 男子470級:石橋顕/後藤浩紀(福岡ヨットクラブ)、三部泰誠/高村幹治(本田技研鈴鹿)、関一人/轟賢二郎(関東自動車工業)、松永鉄也/牧野幸雄(柳が崎ヨットクラブ)、中村公俊/山田寛(スポーツ交流村/本田技研)、吉峰秀樹/中村昭仁(高松市役所/サンクス) 女子470級:井嶋千寿子/生田真紀子(東亜建設工業)、吉迫由香/佐竹美都子(島精機)、田畑和歌子/栗田直美(第一経済大学)、近藤愛/須長由季(ミキハウス)、高橋礼子/鎌田奈緒子(法政大学) 5月16日に終わるこの世界選手権で、最も成績の良かった男女1チームのみが、日の丸を胸にアテネの海を走ることを許されます。いよいよ勝負の時です。 時ここに至って、支えていただいたみなさんへの感謝の思いが沸き起こるのを抑えられません。福岡の、仙台のヨット仲間たち。高校や大学、会社時代の同期たち。北海道から沖縄まで全国に広がるsailfastサポーターの方々。そして最愛の家族。 みなさんのおかげでここまで来れました。心底そう思います。だからこそ負けたくないし、負けるはずがないと思います。 大好きなヨット。大好きな海。こんな幸せな時間、誰にでも過ごせるものじゃありません。 ワールドが終わるまで、いったん筆を置かせてください。万感の思いを胸に、思う存分自分たちのヨットレースをしてきます。 誰よりも速く!sailfast !! sailfast | Profile | NEWS | Photo | Diary | Link | BBS | Shop |
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