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最終日、ビシッと決めるぞと気合いを入れてマリーナに行ったんですが、まったく風が無い上に、昨日の波がうねりになって残っていて、海にも出ないままシリーズは終了しました。なんのこっちゃ。 4日間の大会のうち、海に出たのは2日目だけ。それもド強風の超ショートコース、フィニッシュまで22分のレースを1レースやっただけです。それでも一応大会は成立し、僕らは5位で終わりました。 高いお金をかけて日本からやって来て、たった1レースかよ!と、ぼやきたくもなりますが、自然には逆らえません。しょうがない。ヨットレースというのは、いつ終わるか分からない。 さあ、気持ちを切り替えて行きます。次は待ちに待ったマヨルカ島です!今回の転戦の中では、もっとも参加が多く、レベルの高い大会になるでしょう。表彰式のプレゼンテーターは国王と王妃ですからね。3年前の誓いを実現する時が来ました。明日の夜、フェリーでマヨルカに渡ります。 それでは、次はマヨルカから。
どうなってんだ?バルセロナ!!初日の雨ベタの後は、2日目3日目とバン吹きで、3日目を終わって1レースしか消化できていません。トルネードや49erは、その1レースすらもできていないのです。大会の成立が危ぶまれます。 いつもこういう待機の時間に思うんですけど、この無駄な時間をなんとか有効に過ごす方法はないものでしょうか。 これだけの時間、これだけの人間が集まって、ただ駄弁ってるだけなんてホントにもったいない。それもこんな体力のある連中が。 それこそ、1時間でも浜辺を掃除するとかすれば、どれだけ社会の役に立つことか。そう思いません? とにかく、明日、最終日。なんとか運営はレース数をこなそうとするでしょう。明日ビシッと決めて、3大会連続の表彰台に上りたいと思います。
バルセロナウィーク初日は、残念ながら終日雨ベタで、ノーレースでした。レースは残り3日しかありません。 僕らにとっては残念でしたが、中村/山田組と松永/牧野組にとっては、ラッキーだったかも知れません。なぜなら、彼らのフネの通関が遅れ、受け取ったのが昨日の夜だからです。レースの初日に、初めてマストを立てて海に出る状態でした。 コンテナ輸送はこれがあるから怖い。ヨット乗りはヨットが無いとただの人ですから・・・ 考えてみたら、僕らは日本からヨーロッパにコンテナを送ったことが、コンビ結成から一度もありません(ヨーロッパから日本はあるけど)。これって画期的だと思います。いつも現地購入だったから中間業者のマージンもないし、コンテナの輸送費もないし。すごくお得。 とにかく、レースに間に合って良かったです。ちゃんと勝負した上で勝ちたいですからね。 明日は強風の予報です。ぐっすり寝て、鼻血が出るまでパンピングしなきゃ!
3年で、サグラダファミリアの工事が予想以上に進んでいて、ビックリしました。それでも完成まであと200年かかるらしいですけど。 今さら僕がこんな所で書くこともないんですが、アントニオ・ガウディは偉大です。奇人です。変人です。ガルーダ湖の風景が、自然が作り上げた奇跡だとすれば、サグラダファミリアは、人類が作り上げようとしている奇跡に他なりません。 実はいま、今年のTシャツを製作中です。ガウディの建築から、なにかインスピレーションでももらおうと思ったんですが、逆に萎えました・・・器が違い過ぎる・・・ もうちょっと時間がゆっくりとれる時に、Photoでお見せしますね。
のんびり2日走って、無事バルセロナに着きました。半年ぶりのスペインです。 さすがにテロの影響からか、国境警備が厳しかったようでした。なにせ先日ご覧になったような、坊主頭に無精ヒゲ。慌ててサングラスを外し、久しぶりに妖怪人間ベムの笑顔を振りまきましたよ。おいら、怪しいもんじゃねえよ! 移動とレースで少しお疲れ気味なので、明日は一日休みます。電車乗るのがちょっと怖いけど、3年ぶりのサグラダファミリア巡礼をしようかと思います。楽しみ〜〜、またPhotoに載せますね。
最終日は早朝から5時間の海上待機の末、無風ノーレースとなりました。 結果、3位入賞。賞金400ユーロを手にしました。優勝の1300ユーロからは随分下がっちゃいましたが、賞金は賞金。エントリー代とガソリン代ぐらいは取り返したかな〜? さあ、次はバルセロナ。そろそろメンツが揃って来て、その次のマヨルカでは全員集合すると思われます。 もちろん、その中でも通用する力を蓄えてきたはず。誰よりも自分たちが一番楽しみにしています。 明朝からロングドライブに出発です。大好きな地中海沿いを、のんびり走ってきます。それでは、次はバルセロナから。
オリンピックガルーダの4日目まで終わりました。ハードなレースです。 当初のスケジュールでは、毎日12時が最初のスタートだったんですけど、その時間がちょうど風の変わり目で、タイミングが悪いので、8時半からに変更になりました。おお、なんてこった。 お前こんな朝早く起こしやがって、風あるのかよ!と言いたいところですが、呆れるほど北風が吹いているんです。この時間だけ。2レースをこなした頃、ちょうど北風が終わりを告げ、ベタベタになって一度着岸。お昼ごはんを食べてる間に、南風が入ってきてまたレースです。ヘトヘト・・・ 肝心のレースの方ですが、やはりガルーダマジック健在です。複雑な地形の関係で、よその海面では考えられないような、極端な風の振れが起きます。さすがここに慣れているイタリアの選手は、そのローカルなセオリーを熟知していて、極端に順位を崩すことがありません。 僕らはボートスピードはザダールに続いて絶好調! 最終日、残り2レース。世界中の誰よりも賞金に飢えた僕らの、ハングリー精神を見せつけてやります。応援してください。
懐かしのガルーダ湖に着きました。相変わらずの絶景ぶりです。 4年前の6月に来た時と違って、今回は岩肌に雪が残っているので、さらに趣深い景観を見せてくれています。今日はちょっと靄がかかっていたので、スカッと晴れた日の写真をPhotoで紹介しますね。 あんまり景色がキレイだと、セーリングに集中しにくかったりするんですよね。思わずちらちら見ちゃったりして。ああヨットって素晴らしい。 そんな素晴らしいガルーダ湖ですが、唯一の難点は水温の低さでしょうか。アルプスの雪解け水が流れ込むその湖面は、真冬の仙台のそれを思い起こさせる冷たさです。 ザダールのレガッタと同様、あまりトップレベルの連中はいませんが、昨年のワールドチャンプ、地元イタリアのZandona/Trani組がいます。目標はズバリ、ワールドチャンプを倒して優勝すること。それ以外にありません。あり得ません。 欲しがりません勝つまでは。
春合宿の全日程を終了しました。レガッタが終わってからも、ポーランドのトーマスたちや、ウクライナと一緒に充実した練習をすることができました。 最終選考の地、ザダールで丸々1ヶ月。たっぷり練習したし、風や波の情報も手に入れたし、街のおいしいピッツェリアも見つけました。ワールドの時も、今回と同じ宿に泊まります。ザダールに来たというより、帰ってきたという感覚で、レガッタを迎えることができるでしょう。そういう気持ちの部分が、きっと大きなアドバンテージになると思います。 この春合宿の目的は、ずばりボートスピードの向上。ワールドのためのマスト、セールを決定することでした。そしてその目的は、これ以上ない手応えをもって、達成することができました。金メダリストのウクライナも、いまの僕らには怖くない!それぐらい速い!! ここで白状すると、実は僕らは中古艇を買ったんです。オーストラリアのベルチャー兄弟から。中古と言っても、去年の7月に進水し、ワールドに出ただけのフネですが。 ベルチャー兄弟とは、オーストラリアの2番手の選手で、2002年に福岡のオリンピックウィークにもやって来た、僕らの大の仲良し。2000年の420ワールドチャンプであり、470でも好成績を残していたのですが、いかんせん彼の国には泣く子も黙るワールドトップランカー、Wilmot/Pageがいます。カディスのワールドが終わった時点で、事実上オーストラリア代表はWilmot/Pageに決まっていました。 昨秋、Wilmotたちが日本に来た時に、ベルチャーたちはどうしてるの?と聞いたら、キャンペーンをストップしたと言うじゃないですか。 オーストラリアチームは、コーチのビクターの方針で、全員がドイツのツィーゲルマイヤー製のボートに乗っています。ビクターとツィーゲルマイヤーの関係は深く、ツィーゲルマイヤーの娘はオーストラリアに留学して、ビクターの元で470に乗っているほど。そして僕らがフネを買ったベルチャーの弟の方、マシューは、その娘の彼氏なのです。 過去に僕は何度となく、ツィーゲルマイヤー氏に、スペシャルなフネがあるのかを尋ねましたが、彼は一貫して否定してきました。スペシャルなど無い。ウチの工場から出るフネは、すべて同じだ、と。 が、娘の彼氏、将来の娘婿の乗るフネに力が入らない訳がないのです。そのフィーリングたるや、アメージング、インポッシブル、インクレディブル・・・表現のしようもありません。こ、これは本当に470か? 僕らの最初のヨーロッパ遠征で買ったフネも、宮城で乗ってたフネも、侍も神風も、ツィーゲルマイヤーでしたが、すでに僕らの手元を離れてしまっています。一時はどうなることかと思われたフネの問題も、土壇場に来て、これまでのどのフネをも凌駕する、素晴らしいフネを手に入れて決着しました。神様ありがとう。 まだ時間の都合でカッティングシートを貼っていないので、貼り終えたらPhotoで紹介しますね。黄色と緑のラインが入っていて、思いっきりオーストラリアっぽいのが玉にキズですが、そんなもの、、、速けりゃなんでもいいんです! 最高のフネ、マスト、セールを携えて、目指すはアルプスの麓、レイクガルーダ。見てろよイタ公ども、一泡吹かせてやるからな!
僕がヨットを始めたのは今から15年前。高校1年生の時でした。 インターネットなどまだ影も形もなかったあの頃、学校の勉強などそっちのけで、雑誌ヨッティングを読み耽る日々。唐津のスナイプワールド、バルセロナオリンピック、ホイットブレッド世界一周など、胸をときめかせながらページをめくり、写真を切り抜いて部屋中にペタペタ貼っていました。 いつか世界に出たい。海の向こうでヨットに乗りたい。そしてヨッティングやKAZIの表紙を飾りたいというのが僕の夢でした。いま現在もそういう夢を抱きながら、このsailfastを読んでいるセイラーが沢山いると思います。 そんな若いセイラーに、先輩から一つアドバイスがあります。 また〜〜、ガラでもない。やめてよそんな先生みたいな事いうの〜。 世界を相手に戦いたかったら、英語は絶対に避けて通れません。海外に出れば帆走指示書も当然英語。抗議の審問だって英語。英語が話せなければ、陸の上でも孤立して、海外選手との情報交換もできません。これは非常に大きなマイナスです。 ジュニアの頃からヨット一筋で来て、インターハイやインカレで成績を残したけれど、いざ外に出ると英語ができないばっかりに引っ込み思案になってしまう選手は実際にいるし、そういうのを見ていると、なんてもったいないんだろう、高校生の時ぐらい、ヨットだけじゃなくて学校の勉強もそれなりにしておけば、将来必ず役に立つのにな〜って思います。 僕は高校の時から、世界に出るのが夢だったので、英語だけは勉強しました。おかげで今、海外での生活に不自由しない程度は英語を喋ることが出来ます。 日本の英語教育はレベルが低いから・・・などという不満を聞くこともよくありますが、そんなものは言い訳に過ぎません。別に駅前留学なんかしなくても、学校の勉強だけで十分な英語力をつけることができます。実際、僕は学校の勉強しかしたことがありません。 試験のために仕方なく覚えたことは、すぐ忘れてしまうものですが、本気で自分のために勉強したことは、人間そうそう忘れはしません。古文のラ行なんとかかんとかや、数学の公式など、キレイさっぱり忘れましたが、英単語はかなり頭に残っています。 また英語だけじゃなく、世界史や地理も、いま覚えてればずいぶん遠征が楽しくなるだろうな〜と思います。が、僕も当時は、それこそ試験のためだけに丸暗記していたので、残念ながらほとんど頭に残っていません。ウエストファリア条約などの言葉は覚えてても、それが何の条約だったのかサッパリです。 ヨットの成績さえ残せば、推薦入試で進学出来てしまう制度に問題があるのかも知れません。な〜んて偉そうなこと言って、自分も推薦入試で大学に入ったんですけど。ハハハ とにかく、いまの僕らにとって、学校の勉強は無駄ではなかったし、むしろ英語力は大きな戦力になっています。外人に英語で文句が言えるぐらいじゃないと、世界では戦っていけません。 ヨットに恋に、学問に、悩め苦しめ若い衆。いずれ血となり肉となる。
ローカルレースと馬鹿にしていたら、意外に参加が多く、2001年ワールドチャンプのウクライナや、1998年ワールド2位のスロベニアを含む24艇が、ここザダールに集まりました。 結果は惜しくも2位。最終日までトップだっただけに残念!ですが、手応えは成績を上回るものがありました。初日の軽風、2日目の微風を3-1-1-13でまとめたこと。そして最終日のド強風も、1上をトップで回り、誰もスピンを張らない中おりゃ〜と上げて撃沈したこと。全てが自信につながりました。ラダーがトラブってリタイアしはしましたが、こういう攻めての失敗は決して落ち込むことじゃありません。 着岸してラダーを直し、急いでスタートラインに戻りましたが、スタートに間に合わずスーパービリスタ。にも関わらずそこから5位フィニッシュなんて、周りの選手は相当ビビってました。見たか!! ズバリ、速いです。やっと速くなってきました。 インフルエンザで寝込んだり、大寒波に襲われたりで、どうなることかと思われたクロアチアでの春合宿ですが、大きな収穫を上げることが出来そうです。 テレビではスキーのジャンプやノルディック複合で、日本の葛西や高橋が大活躍しています。それを観ていると、なんだか魂を揺さぶられるような気がします。彼らみたいに、僕らもみなさんの魂を揺さぶりたい! よし、日本はスキーだけじゃないぞ!ヤパンスキ(日本人)の根性を見せつけてやる!!
クロアチアの悪口ばっかり言ってたら、やっと天気が良くなってきました。なにせこっちに来てから20日ほど経ちますが、ほぼ毎日くもりか雨、もしくは雪でしたから。天気がいいって、こんなに気持ちのいいことだったっけ?? 晴れるとここの海は、ヤバイぐらいキレイです。さすがアドリア海の宝石と呼ばれるだけのことはあります。アテネの山々に似て岩肌が石灰質なので、礫や砂も白く、透明度の高い水とあいまって、なんとも表現しがたい海の色をしています。 また、地形的に入り組んでいるので、天然の良港がたくさんあって、各マリーナには、驚くほどたくさんの豪華ヨットが係留してあります。クロアチア人がこんなにヨットを持っているはずがないので、恐らくEU圏内のお金持ちたちにとって、クロアチアにヨットを持つことがステイタスなのではないでしょうか。維持費も安そうだし。 な〜んて、クロアチアをちょっと褒めてみました。頼むからもうちょっと暖かくなってくれ〜! 明日から3日間、ローカルレースです。
とんでもなく寒い日々が続いています。ここクロアチアだけでなく、ヨーロッパ全体が大寒波。この1週間は丸々ず〜〜〜っと雨。 雨ならまだしも、昨日はあられでした。ただでさえ寒いのに、ほっぺたや耳にあられが当たって痛いのなんの。なんなんだここは〜〜! でもこの冷たい雨も日曜日まで。月曜日からは晴れて暖かくなるって地元の選手が言ってたので、僕らは今日を楽しみにしていました。 が、朝起きて窓を開けると、白いのがチラチラ。おい!雪降っとるやないか!! とりあえずウェット着て、マリーナ行って、小雪のちらつく中で艤装を開始。オーニングにたまった水は、当然凍っています。仙台を思い出すなぁ・・・ 雪はドンドン勢いをまして降り続け、視界もゼロに近く、さすがに出艇を見合わせました。 ついこの間まで、オーストラリアで夏を満喫してたのに、こんな雪景色に出会えるとは思いませんでした。 今日はさすがに無理だったけど、元気に練習してますよ。へへ。冬の仙台を経験しといて良かった。ありがたやありがたや。 そんなに十分な練習時間はとれていませんが、フネやマスト、セールの調整が思ったよりもスムーズに進んでいるので、レースを増やすことにしました。 5日から7日まで、ここのローカルレガッタに出場。そしてその後ガルーダ湖に行きます。そう、あの思い出のガルーダ湖です。オリンピックガルーダというレースに出て、賞金を稼いで来ます。 その後はバルセロナ、プリンセスソフィア、スプリングカップの3つに出て、4月の半ばにここに戻って来ます。最終選考、2004年世界選手権です。ああ武者震いがする・・・ そんなこんなで、あと2週間ぐらい、寒さとの戦いが続きます。負けんぞ! sailfast | Profile | NEWS | Photo | Diary | Link | BBS | Shop |
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