|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
JSAF Olympic Week 2003 in Fukuoka
2003年10月23日〜26日 ダイエー対阪神の日本シリーズで、日本中の視線が福岡に集まる中、2回目のオリンピックウィークin福岡が盛大に開かれました。 470の招待選手は、メダルメーカーこと、ビクター・コヴァレンコ率いる、オーストラリアチーム。迎え撃つ日本側も、男女ナショナルチームの全艇が参加。参加総数は40艇と多くありませんが、上位15艇のレベルは高く、オリンピックウィークの名に恥じない、コンペティティブなフリートでした。 僕らの成績は6位。 - - - - - - - 初日は順風〜強風。僕らの一番の得意風域でしたが、この日の主役はWilmot/Page組でした。 2レースとも1上からトップで回り、そのあとはまさに独走。大げさじゃなく、セイルナンバーが読めないほどの差。彼らは2位が誰か分からなかったはずです。まるで大人と子供。420のレースに1艇だけ470が混じってるみたい。 まして、彼らはチャーター艇にチャーターマスト。セールも初めて使うタイプを揚げての走りです。彼らが普段の道具を使っていれば、あれ以上速く走ると考えなければいけません。おお、なんてこった!! じゃあ僕らはせめて2位を走ったのかと言えば、さにあらず。新艇のポテンシャルを引き出せず、5位と4位という地味〜な成績。お〜〜い!相手はチャーター艇だぞ〜〜はぁはぁ・・・ 一夜明けて2日目からはパタリと風が落ちました。風はとにかく振れまくり、レグ毎に順位が大きく入れ替わる、非常に難しいコンディション。 ある意味、アテネオリンピックを睨んだ上で、これ以上はない最高の練習レースでした。ここでWilmot/Pageの代わりに浮上して来たのが、シドニー五輪の女子470金メダリスト、Armstrong/Stowell組です。トップこそ無いものの、常に上位で安定したスコアを残し、3日目を終えた時点で、単独トップに立ちました。う〜〜〜ん、さすがです。 ちなみに僕らはその時点で2位。1位まで5点差のポジションにつけていました。そう。まだまだ優勝のチャンスはあったんです。 そして迎えた最終日の2レース。このレガッタを締めくくるにふさわしい、スーパー振れ振れ軽風コンディション。 クライマックスで走りまくったのは、悲しいかなWilmot/Page組でした。 前日までの乱調ぶりがウソのように、2-3とまとめて、大逆転の優勝。そして2位にはArmstrong/Stowellと、結局、彼らにワン・ツーフィニッシュを許してしまいました。 僕らはと言えば、2レースともスタートが最悪!1上から大きく出遅れ、14-10の大叩きで、一気に6位まで転落。情けないことこの上ない・・・ - - - - - - - まぁ終わってみれば惨敗だった訳ですが、必ずしも落ち込まないといけないような、そんな悲観的な状況だとは、実は思っていません。 ボートスピードが苦しいなりに、風のシフトを慎重に読み、 耐えるべきところを耐え、最後まで優勝戦線にからめた。このことは、ワールドから取り組んできた、自分たちのヨットレース改革の成果だと思っています。 今までの僕らのヨットレースは、とにかくボートスピードが人より速いのが前提でした。「そんな都合のいい話があるか」と言われそうですが、実際に速かったんだもん、しょうがない。なまじボートスピードがあるが故に、レースタクティクスが上達しないという、ジレンマに陥っていました。 それがここに来て、状況が変わってきました。ボートスピードの追及は、依然続けているんですが、よりさらに速くなるために、いろいろなテストを重ねる必要があり、その過程では、必ずしも速くない結果が出ることがあります。(それはそれで「速くない」という貴重なデータです) そういうテストをしながらでも、出しうる最大限のスピードと、あとはレースタクティクスを駆使して勝ちにいく。今がまさにそういう時期だと考えています。 ボートスピードが再び上がってきた時に、今している努力が必ずや実を結ぶことでしょう。 今回は惨敗しましたが、雪辱に向けて、僕らはすでに動いています。 sailfast | Profile | NEWS | Photo | Diary | Link | BBS | Shop |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||