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いや〜ヨットって難しい! 470に関して言えば、もう20年ほど、地元の優勝がありません。成年男子470級というくくりになって以降、一度も地元が勝っていないのです。特に近年、レース数が3レースから5レースに増え、コースが短くなったことで、難しさが増しました。 いかに短いかって、例えば今回の第3レース。スタートから先頭艇(僕ら)のフィニッシュまで、たったの25分でした。少年の海面なんか、もっと短い。FJのレースは、一番短いので19分でした。 19分!それって、日本一を決めるレースの長さですか?と問いたい。 そんな超ショートコースを、40艇以上で回ったら、スタートや1上の失敗を取り戻す間はありませんよ。逆に言い方は悪いですけど、まぐれで前を走れば、落ちていく間もないんです。しかも、国体にはカットレースがありません。1回リコールしたり、20番フィニッシュをしたら、取り返しがつかないのが国体です。 だからこそ国体は面白い。という意見もあるでしょう。確かに、誰が勝つか分からないというスリルがあります。勝負というより、ゲーム的な面白さが。 でも、でもですよ。そんな国体のために、人生を賭けて挑んでいる選手もいるんです。去年の僕らもそうでした。人生を賭けて、血のにじむ練習をしてきて、レースがたった19分では、悲しすぎる!もっと力を発揮するチャンスを与えて欲しい! それに、10m/s吹いただけでレースをしないなんて。そういうレース運営をしている限り、世界で通用するセイラーは絶対に生まれません。レースをしないから、練習しなくなるんです。「この風じゃ、レースないからいいや」という発想になってしまいます。レースをするかどうか、出艇するかどうかの判断は、他人に言われて決めることじゃありません。本来は、セイラー本人が決めることです。 「この風は危険だ」 実際に、国体の運営に携わっている方々は、何を好き勝手なことをとおっしゃるかも知れません。 ただ、これだけは言いたい。 先日のインカレの話題同様、国体に関しても、みなさんの意見を聞きたいですね。 以前も言いましたが、僕らはみなさんに支えられて、こうして世界中でヨットレースをさせてもらっています。そのせめてものお礼に、海外で得た経験のいい部分は、日本にフィードバックしなくちゃいけないと思っています。 日本のヨットレースを面白くしたい。 以上、成年の主張でした・・・
昨日フェリーでサルディニアをあとにし、ジェノバのホテルに転がり込みました。疲れ果てた体を横たえて、長く、苦しい戦いの日々を思い起こしています。 覚悟はしていましたが、これほどまでにプレッシャーがかかるとは。オリンピックに向けて、いい経験になりました。 今回の僕らの目標は、もちろん国枠獲得だったんですが、本心は、もっと上、表彰台を狙っていました。実際、大会前の仕上がりも、大会中の走りも、もっと上位に入ってしかるべきものだったと思います。自惚れじゃなく。 それを阻んだのはズバリ、経験のなさでした。自分はこれぐらい前を走って当たり前だ。あの舞台では、そう思い続けないと、プレッシャーから自滅してしまいます。今回のこの経験で、僕らはもっと強くなることができるでしょう。自分を信じ続けることが。 誰よりも速くなりたい。その思いだけで、僕らはここまで来ました。 会社を辞めて、仙台の木造アパートに住んでいたあの頃。 いまや、僕らの前に壁はありません。クッキリと、ハッキリと世界が見えます。 去年のワールドの成績から、日本が国枠を獲るなど、世界の誰が予想したでしょう。 風が吹き出しました。 さぁ、まだまだこれからです。 去年の忘れ物をひきとるために、全力を尽くします。
いよいよ、EURO2002の締めくくり、そして今年一番の大勝負、2002年世界選手権が始まります。 何度も言うようですが、このレガッタでの上位10カ国に、アテネオリンピックの出場権が与えられます。 国枠を獲得したからといって、オリンピック代表に確定する訳ではありませんが、今後の戦いを、非常に有利に進められるのは確実です。何が何でも欲しいその枠を狙って、日本からは男子6チーム、女子3チームの合わせて9チームが参加。 そしてもちろん、世界中から選りすぐりの精鋭が、国家の威信をかけて、国枠を獲りにここカリアリに集っています。その数、男女合わせてゆうに150チームを超えます。オリンピックは平和な戦争。そしてこのワールドは、その前哨戦なのです。日の丸背負って、誇りをもって戦ってきます。 明日からは受付と計測で、実際の予選レースは4日から始まります。決勝が終わるのが11日。 去年のクリスマスに悔し涙に暮れてから、沖縄合宿、ヨーロッパ遠征、そして日本でのセールテスト。このワールドに向けて、考えられる限りのベストのトレーニングをしてきました。沖縄よりも、スパよりも、僕らは間違いなく速くなっています。うん。間違いなく。 あ、一つだけうまくいってないことがあった。 大会のサイトはhttp://www.470worlds.com sailfast | Profile | NEWS | Photo | Diary | Link | BBS | Shop |
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