最後のレガッタ、キールウィークが終わりました。 結果、69艇中の31位に終わりました。 優勝はまたもやTom King/Mark
Turnbull組。 絶好調ですね。メチャクチャ速い。 メダル予想書き換えなきゃ。
レースが終わるといつも言うことですが、 これが今の実力です。 ポテンシャルがどうのといった所で、
それを発揮できなければ、持っていないのと一緒。 それこそ宝の持ち腐れです。(持ってるのか?)
3ヶ月間、本当にいろんな事がありました。 なぜ勝てないのか、悩み、苦しみました。
でも今の段階で、たとえボートスピードが世界レベルだとしても、4年後にはセールやマストの開発も進むので、大した財産にはなりません。それよりも、こうして苦しんで、その苦しみを二人で乗り越えたという経験が、間違いなく今後の大きな財産になるでしょう。
Tom King/Mark Turnbull組だって、こういう経験をしたはずです。事実、彼らは去年のこの時期まで、 ワールドランキング31位。
そこから1年で、ワールドチャンプになりました。
僕らの今年の目標は、11月の全日本選手権で優勝することです。 その目標達成のために、この経験をどう活かすか。 日本に帰ってから真価が試されると思っています。
実際に9月にはオリンピックに出る選手達と一緒にレースをすると、オリンピックに出るということ、そこでメダルを取るということが、どれぐらい大変な事なのか、ハッキリとイメージできます。
このイメージの実現こそが僕らの夢です。いうなればこの遠征は、正夢のようなもの。
そう、正夢の3ヶ月でした。
確かに道のりは険しく、頂上は遥か彼方です。でも、どれだけ遠いか分かっているか分かっていないかでは、 非常に大きな違いがあります。
月がどれぐらい遠いかを知らずに月には行けません。 (大袈裟かな?)
行くと決めた以上、僕らは行きます。行き先は遠いけど、でも見えています。
あとは自分との戦いです。(これが一番手強い)
これからも皆さんに叱咤激励してもらいながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。
応援よろしくお願いします!!
ついにキールウィーク(KIELER WOCHE)が開幕。前半の、オリンピッククラスじゃないクラスのレースが終わりました。
明日からいよいよ僕らの出番です。
キールウィークは、総参加艇数1500艇。
選手総数5000人という、世界最大のディンギーレースです。(多分)
ボードセーリングからクルーザーまで、小学生セーラーからお爺ちゃんセーラーまで、なんちゃってセーラーから金メダリストまで!
みーーんなが一堂に会する一大イベントです。
なによりまずスポンサーが凄い。
・メルセデスベンツ
・マイクロソフト
・シーメンス
会場への送迎は全てベンツ。 エントリー、リザルトの集計はマイクロソフト。 そしてパソコンはシーメンスですからね。 いやはや規模が違う。
海外のヨットレースは、密接に企業と結びついています。日本のレースはすぐにカテゴリーAにしたがりますが、海外では広告無しのレースなんて、考えられません。
ヨットの広告媒体としての有効性が、こちらでは広く認知されているんですね。技術面だけでなく、こういう所でも、まだまだ差があるなと感じさせられます。
(僕らのセールはまだ真っ白ですよ!お買い得!)
ともあれ、遠征の最後を締めくくるにふさわしい、最高の舞台が整いました。
最後ぐらいビシッと決めるぞ!!
現在、ドイツ北端、軍港の町キールへ向けて、ハノーヴァーを通過中です。
この遠征の走行距離は9000kmを超え、新車だったリース車は、
すでに車検前のようなたたずまいを見せています。
思えば会社を飛び出し、頭を丸めて、山口県光市に合宿に行ったのが、99年11月1日。(sailfastの誕生日)
あの日からずっとフーテン暮らし。
人の家に厄介になりながら、糸の切れた凧のように各地を転々としています。
寅さんには柴又があります。遠征も3ヶ月目に入り、ホームシックになってもおかしくない頃ですが、僕にはホームシックになる場所がない。
仙台?大阪?福岡?うーーん、どれも違う。
多分ヨット乗りは、ヨットが家なんでしょうね。
どこに行ってもヨットに乗ってるから、そこで生活しているような気になってしまう。 逆にずっと同じ所に住んでいても、ヨットに乗らないとホームシックになっちゃう。
そう考えると、本当、しあわせ者ですねー・・・
あ!しあわせと言えば、ヨット乗りには有名な、愛知県蒲郡の、「しあわせの家」(通称ハッピーハウス)
あー、おばちゃん(石川洋子さん)元気かなー?
あえて言うなら、あそこにホームシックですね。
ヨーロピアンが終わりました。
結果、シルバーの14位。
全体の52位(76艇中)という、今回で一番悪い結果に終わりました。
予選落ちしてから、気持ちを切り替え、シルバーで優勝するつもりで臨んだんですが、シルバーでも苦しい戦いになってしまいました。
練習からずっと、ボートスピードがいまひとつだったことに加え、ケース、マークタッチ、トラブル、失格、リコールと、これ以上ないぐらい悪い事が続きました。
悪いものはガルーダで全部出す。なんだかそんなレガッタでした。
だからといって、落ち込んでいる訳ではありません。今後もこういう苦しいときは来るだろうし、そういう時にどう対処したかが、今後の財産になる。
そう思っています。
僕らは元気だし、コンビネーションも良好です。ご心配なく。
今日、キールに向けて出発です。
チャオ!ガルーダ!絶対にまた来るぞ。(レース以外で!)
その時は、パラセーリングかなー
昨日つづくなどと書いてしまった事を、後悔しています。
ハラハラドキドキの2日目は、またもや試練の2日目となりました。
今度は2点差で予選落ちです。こんなの狙ってもなかなか難しい。
石橋は99年のメルボルンから数えて(この時は3点差)、3回目の次点落選です。
精神衛生上よくない。
悔しい? もうそれを通り越して、本当に情けないです。
ワールドで1点の重みを思い知って、 それでまたこれでは学習能力がない。
この遠征はすべて練習なのですが、ゴールドとシルバーに分かれてしまっては、一番いい練習が出来ない。
それが一番くやしい。
精神修行に来たんじゃないのに。神よ、よくぞここまでの試練を与えたもうた。
どうやらシルバーで優勝するまでは、ゴールドに入れてもらえないらしいですね。 くっそー・・・
アテネへの道のりの、最初の試練の時が今のような気がします。
ここでへこたれるようなら、この長く苦しい道のりに耐えられるはずがない。
負けんぞ!sailfast!
ついに今日からEURO2000の予選が始まりました。
トリッキー 今日のコンディションはこの一言に尽きます。
11年ヨットやってますが、こんなの初めて。 ガルーダマジック!!
ガルーダ湖は深いらしいと聞いてはいたんですが、なんとその水深は300mを超えます。 (うわーアンカー上げたくねーー) つまり、絶壁は水面下もずーっと続いてる訳です。
必然的に、マークは思いっきり岸寄りに打たれます。
あまりに岸寄りで、しかも絶壁の陰に隠れて、上マーク周辺は全く風がありません。
うわ、ラッキー、先頭集団が止まってる。
と思うやいなや自分も止まる。
全艇止まる。
むかし箱根駅伝で、踏み切りの遮断機が下りちゃったことがありますが、まさしくそういう状態。
遮断機が上がる頃には、すさまじい順位変動が起きています。
しかも、なぜか潮流が!? いや、ある訳ないんですけど、流れてる。 昨夜雨が降ったので、川から流れ込むのは分かります。 でもそれが地中海の方じゃなく、なぜアルプスに向かって?
不可解な流れに乗せられ、1日で2回もマークタッチしてしまいました。 高校3年以来ですね。1日2回は。
いやはや、このレガッタは荒れそうです。
結局今日の2レースは、20番崩れと20番手前で、またもやボーダーライン近く。
ハラハラドキドキの2日目につづく。。
今日はお隣モナコで、F1モナコGPが開催。
そして来週からは、サッカーヨーロッパ選手権、通称EURO2000が始まります。
そ・し・て!時を同じくして始まるのが、470級ヨーロッパ選手権!
いまヨーロッパが熱い!(っていうか、暑い・・・)
ヨーロッパ選手権というからには、ヨーロッパの選手でチャンピオンを決める訳ですが、今年はオリンピックイヤーのためか、その他の世界(Rest
Of The World)にも参加が認められました。
アジアからは日本と香港。この香港が、ヨットは全然ダメですが、
見た目のインパクトがスゴイ!
ヘルムスはド金髪に、昆虫のようなゴーグル。
そしてクルーは、長身に3年ぐらい伸ばしっぱなしの天然アフロ。
そのまま鉄拳TAGのキャラに使えそうな、強烈な個性を振りまいています。
まさに、Impact Of The World !
それに負けじと(?)、日本からは辻/轟組が頑張っています。
轟選手がこっちで、サングラスを購入。これもスゴイ!
二人でヒゲ伸ばしてサングラスをかけてる姿は、フィジー/トンガどころか、もうスターウォーズの世界。
つまり、Impact Of The Universe !
今年のヨーロッパ選手権は、アジア旋風が巻き起こりそうな予感・・・