ガタゴトガタゴト・・・
まるでサスペンションの耐久テストのような、どこまでも続くガタゴト道を、東へ東へと進んでいます。

2006年にEU加盟が決まっている、ここポーランドですが、ドイツから国境を越えると、旧共産圏に入ったことをハッキリと実感できます。いや、正確に言うと、ポーランドより手前、ベルリンのあたりの、旧東ドイツだった地域から、アウトバーンの鋪装が急にガタガタになるんです。

それはもう、半端なガタガタぶりではなく、尻は痛いわ、会話は聞こえないわ。
えぇぇい、もっぺん鋪装し直せ！！と言いたくなります。

でも、なんだかこのガタゴト道を走ってると、いろんなことを思い出しちゃう。

思えばこの3年半、ずっとガタゴト道でした。仕事も、お金も、家族も、友達も、なにもかもを捨てて、二人だけで走り出して、ガタゴトガタゴトここまでやってきました。ホントに何もない、ゼロからのスタートで、ここまでやって来れただけでも、奇跡としか言いようがありません。

日本のヨット界では、オリンピックを目指すなら、実業団に入るのが常識でした。たいした実績もない僕らが、敢えて実業団にも入らず、こうして世界と戦えるのは、全国からの応援のお陰に他なりません。

sailfast Ｔシャツの売り上げは、すでに累計で3000枚を超えています。
これは本当に、すごいスポンサードです。

すでにこのキャンペーンは、自分たちだけのものじゃありません。

オリンピックを夢見てるジュニアセーラー。
サラリーマンにならず、ヨットを続けていれば・・・という、仮想の自分を捨てられない人。

そういうみなさんの夢のかけらが、苦しい時に僕らを後押ししてくれるんです。
負けられん！のです。

そもそも世界の頂点に上る道が、きれいに鋪装されてるはずがありません。
ガタゴトしてて当然、険しくて当然。

あ、書いてるうちに目的地プツクに着きました。あぁ全然変わってない。すげ〜ド田舎。さ、明日からポーランドチームと合宿です。みっちり練習して、キールで雪辱せねば。

僕らのガタゴト道は、これからさらに険しさを増すでしょう。
険しくなればなるほど、頂上に近づいてる証拠です。

どうかみなさん、最後までおつきあい下さい。
僕らの戦いぶりを見てやって、そして尻を叩いてやって下さい。
ガタゴト道の先には、きっと誰も見たことのない、素晴らしい景色が広がってるはずです。

5/28 wed　再び修行へ

あ〜スパが終わっちゃいました。
イェールほど悪くはないけど・・・全然納得いかない成績でしたね。

落ち込んでてもしょうがないので、今年も修行に行くことにしました。そう、ポーランドに。以前も書きましたけど、トーマスたちのような、一緒に高めあえるパートナーを持てたことは、大きな収穫です。

今年は彼らのホームタウンで、馬に乗せてくれるそうです。
楽しみ楽しみ。こういう楽しみがあるから、頑張れるってもんだ。

さて、ついにsailfast 2003 Ｔシャツを発表しました。
みなさん見ていただけましたか？

2002バージョンがあまりに好評だっただけに、今年はプレッシャーを強く感じましたが、我ながらいい出来だと、自画自賛しています。趣旨にご賛同いただける方は、ぜひご購入をお願いします！

一仕事終えたので、そろそろ、サイトのリニューアルにとりかかります。

あ！でも今夜は、サッカーのチャンピオンズリーグ決勝があるから、そろそろテレビの前に陣取らなきゃ！
うぉーーデルピエローー！！

5/20 tue　嵐の予感

いよいよ明日から、スパレガッタが始まります。例年通り、泣くほど天気が悪く、そして泣くほど風の強い日が続いています。大荒れのレガッタになりそうです。

ここアイセル湖は、オランダが世界に誇る、巨大人造湖。つまり淡水で、しかも水深が浅い。つまりバウ沈しやすく、ディスマストしやすい。

毎年、レガッタが終わって、みんなが立ち去ると、飴のように曲がったマストが累々と、そこかしこに転がっています。 僕らも去年、ここでディスマストしましたが、ひどいチームは、なんと3本！毎日マストが変わるほど折りまくってました。いやマジで。

それだけよく折れるから、マストメーカーも、大量に在庫を持って来て、その場で商売してます。彼らにしてみれば、吹けば吹くほど、おいしいレガッタなんでしょう。

そんなリスクがあっても、たくさんの選手が毎年世界中から集まってくるのは、やはりレガッタ自体の魅力によります。

こういう大きな大会に来るといつも思うことですが、これだけたくさんの人間が、たくさんのお金と、時間と、情熱と、プライドと、人生の全てを賭けて、ヨットレースに取り組んでいる。 このスポーツには、それだけの魅力があって、人生を賭ける価値があると、確信してます。
やっぱりヨットって素晴らしい！

これを読んでいる若いセイラーのみなさん。
どうかこれからも努力を続けて、将来こういう素晴らしい大会に参加して下さい。
あなたが愛しているヨット競技は、どうやら世界中で愛されているようです。

あ！そうそう。忘れてた。
フネ、命名しました。

「神風」KAMIKAZE

たくさんのご応募、本当にありがとうございました！
すっごい悩んだ結果、この名前に決定しました。さっそく今日、トランサムに書きました。
名付け親のクルーワークさん、お土産の送り先を、メールで教えて下さい。

さ〜名前も付いたことだし、今度はビシッと走ってくれるでしょう。
期待してて下さい。

5/12 mon　マイペース

5/4 sun　屈辱の日々

いや〜それにしても参った。イェールは本当に、最悪でした。
何がひどいってもう、シルバーフリートの扱いの悪さ！キーーーーッ！

イェールでは、男女の470とフィンが、同じ海面です。
予選の間は、男子の1グループ、2グループ、女子、そしてフィンの順番でスタートするんですが、決勝に入ると、男子のゴールド、女子、フィンとスタートして、シルバーは最後に追いやられちゃう。

とにかく全然スタートが回って来ない。ゼネリコしたり、風が振れて延期になったりで。
やっとシルバーがスタートする頃には、ゴールドはもうフィニッシュして戻って来てる。

沖で2時間も3時間も、スタートを待たされて、ゴールドや女子のレースを、指をくわえて見てるしかない。
せっかく早く出艇した意味、まるで無し。

しかも、その間も風は刻々と変化してて、その度にピンを上げたり下げたり、一応セッティングを変えてる。にもかかわらず、ノーレースで帰らされたり！う〜ん。なんたる屈辱感・・・
シルバーがゴールドより2レース少なかったのはそのためです。いや〜つらかった。

お前らレースさせてもらえるだけ、ありがたいと思えって感じ？

あ〜もう二度と嫌だ。ホントもういい。
金輪際シルバーは御免です。

さ、そんな苦い経験も、貴重なワンステップ。
スパッと気持ちを切り替えて、スパ頑張ります。（←オヤジくさ！）