初めてのジャケット、トラウザー選び その3〜形状について〜

前回はウェアの生地についてお話しましたが、今回は形状についてのお話です。

キールボート向けウェアは大まかにインショア向けとオフショア向けに分類されます。

インショア向け(INSシリーズ)

インショア向けのウェアとは1〜2マイルの距離で設置されたマーク周りのセーリングや、数時間程度のブイ周りのセーリングでの使用を想定していて、波や風を凌ぐプロテクト性よりも動きやすさを重視したデザインが特徴です。

シンプルなデザインなので比較的価格も安く、街中やユニフォームに使えるものも多いです。

特徴

  • フィット感に優れた比較的細身のデザイン
  • 丈が短い
  • 襟が低い

オフショア向け(OFSシリーズ)

オフショア向けのウェアとはオーバーナイトでのセーリングから、沖縄-東海レースやトランスパックのような風雨から身を守り、長時間に渡るセーリングを想定したデザインが特徴です。

上記のようにオフショア向けのウェアは機能的な作りになっているものが多いので、価格帯も高価になっています。

特徴

  • 中に着込めるゆとりのあるデザイン
  • 裾丈が長い
  • 襟が高くフェイスガードが付く
  • 目深に被ることを想定したフード
  • 浸水を防ぐ袖のダブルカフス
  • ポケットが多く収納力が高い
  • フリース等がライニングされたハンドウォーマーポケット
  • 被視認性を高めるハイビスカラーのフードやリフレクター

CST500は何向け?

CSTシリーズはコースタルセーリング向けとされていて、要するにインショアとオフショアの中間くらいに位置しています。

具体的には運動性が損なわれない程度まで裾や襟を高くして動きやすさとプロテクション性を両立させ、どんな用途でも使えるようなデザインになっています。

前回からの話を総合すると、オフショア向けで3レイヤーの生地を使っているOFS800が一番高価で、インショア向けで2レイヤーの生地を使っているINS100が一番安価になる理由が理解できると思います。

次回はついにZhikのラインナップからそれぞれの用途にあったものを説明していきます。


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初めてのジャケット、トラウザー選び その2〜生地について〜
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初めてのジャケット、トラウザー選び その4〜用途別オススメ〜