イタリアからのロープたち ~POWERSPRINT~
この連載では弊社で取り扱っているゴティフレッディ・マフィオリのロープ中から一つ一つにスポットを当てて解説していきたいと思います。
もしかするとあなたの理想のロープが見つかるかも?
第三回は隠れた万能選手、POWERSPRINTです。
POWERSPRINT
コア:Dyneema SK78
カバー:熱処理済みポリエステル
コアにダイニーマ、カバーにポリエステルを使ったダブルブレイドのロープです。
マフィオリをよく知る方なら気付くかもしれませんが、素材だけを見ると第一回で取り上げたOLYMPIC78と同じなのです。
では何が違うのかというとカバーとコアのストランド(≒編み込み)の密度です。
OLYMPIC78の記事でも取り上げましたが、OLYMPIC78のコアに使われているCOMPACTBRAIDはストランドの密度を高める事によりロープがつぶれにくくなっています。
一方でPOWERSPRINTのコアは素材は同じながらもストランドを緩くすることによって、しなやかで破断強度が高いロープになっています。
これはカバーも同様で、POWERSPRINTのカバーはOLYMPIC78よりもストランドが緩くしなやかになっています。
しなやかで破断強度は高いもののロードがかかると多少のクリープ(伸び)があるので、コントロールロープとして使う場合強いテンションがかかる場所にはOLYMPIC、片手で引ききれるような場所にはPOWERSPRINTなどといった使い分けがおすすめです。
<まとめ>
・しなやかで取り回しが容易
・破断強度が高いが少し伸びがある
・スプライスが容易
<向いている用途>
・コントロールロープ
・メインシート
次回をお楽しみに!
第1回 OLYMPIC78
第2回 OLYMPICSTAR78
第3回 POWERSPRINT
第4回 AIRSTAR
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