|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
関/轟組の銅メダル獲得の興奮も冷めやらぬ今日8月25日、僕は31回目の誕生日を迎えました。このサイトを立ち上げた頃の、26歳の自分を思い返すと、隔世の感があります。 5月の代表選考で負けてから、脱け殻のような日々を過ごしてきました。自分がなんのために頑張ってきたのか、これから何を目指すのか。答えを探してフラフラと彷徨っていました。 したいことならたくさんあります。一度きちんとデザインやウェブの勉強をしてみたいし、写真もやってみたい。文章書くのも好きだし、音楽だって興味津々。ヨットに賭けてきただけの情熱をもってすれば、いまからでも遅くない。なんだってできる。そう思います。でも、他の何を考えても、自分がやらないといけないとまでは感じることができません。ヨット以外の何を考えても。 僕には僕にしかできないことがあります。あると信じています。僕の持つ、人に誇れる特殊技能はヨットを速く走らせることだけです。この技能をできるだけたくさんの人に伝え、磨き、鍛えることは、僕にしかできない使命だと考えます。 そこで江の島に行くことにしました。BBSでもどなたかおっしゃってましたが、中央に近い所で、本腰を入れて日本のヨット界に革命を起こしたいと思ったからです。 具体的には個人事業主(自営業)として開業し、コーチング、コンサルティング、ウェア販売などの事業を始めます。新居は葉山です。国体が終わる10月末頃から本格的に移転、始動します。 すでにノースセイルジャパン、モビーディックの2社と契約を結びました。ノースでは契約社員として、ウェブや広告の仕事を、モビーでは代理店としてウェアを売るだけでなく、セーリングウェアの開発にも関わっていきます。 もちろん、自分のセーリングも続けます。ノースセイルの営業で、高校時代からの悪友でもある、白石潤一郎とのコンビで、まずは来年蒲郡で開かれるスナイプ世界選手権での優勝を目指します。その先には当然、北京も視野に入れながら。 石橋とのコンビを解消することも、生まれ育った福岡を再び離れることも、簡単な決断ではありませんでした。行くと決めたからには、骨を埋める覚悟で行きます。ゼロからの再スタートになりますが、あの時の後藤の決断は正しかったと言ってもらえるよう、また頑張って行きたいと思います。 僕はヨットという生きがいに出会って、本当に幸せな時間を過ごしてくることができました。キャンペーン中も繰り返し言っていたことですが、こんなに幸せな男はいません。心からヨットに感謝しています。ここから先は大好きなヨットへの恩返しもしたい。ヨット界をより良くしたい。次代のセイラーを育てたい。その思いからの決断です。 たくさんの敗北を積み重ねてきました。シドニーの、アテネの選考に勝っていれば、今と違った人生になっていたかも知れません。でも、そんなタラレバを考えることほど無駄な時間はないと思っています。負けて悔しい思いをした今の自分以外は自分じゃない。それを受け止めた上で、そこからどう頑張るか。シドニーに負けたあとにもそう思って頑張ってきたし、今回も一緒です。 今日でsailfastは幕を閉じます。さんざん悩んだけど、やはりこのsailfastは、石橋/後藤組のサイト。その挑戦の記録として、年内はこのまま残しますが、更新はこれが最後です。5年近くもの間、毎日たくさんのアクセスをいただき、本当にありがとうございました。 (石橋は、まだアテネでこれからの人生を考えているそうです。彼も道筋が決まれば、BBSででも報告してくれるでしょう) 最後にひとつ報告があります。子供ができました。来年のバレンタインデーに産まれる予定です。毎日少しずつ大きくなっていく嫁さんのお腹を見ていると、体の奥からヤル気がみなぎってきます。お父さんは頑張りまっせ! 今の子供の身長にちなんで、僕の会社の名前は「12cm(じゅうにせんち)」に決めました。会社も子供もまだ小さいけど、そこには無限の可能性が秘められています。 今後はノースセイルのウェブを盛り上げていきます。12cmのサイトも作る予定です。みなさんがヨットを続けている以上、どこかの海で必ず出会うことがあるでしょう。今後ともよろしくお願いします。 sailfastは僕の一生の宝です。 素晴らしい5年間でした。
関/轟組、銅メダル獲得!!! アテネの海に日の丸をあげるという、日本セーリング界の悲願を、見事に達成してくれました。もう、なんていうか、言葉になりません。声も嗄れました。他人のヨットレースでこんなに興奮したことはありません。 最後はプレオリンピック金メダルのスウェーデンと一騎打ちでしたが、リードを守りきり、堂々とメダルを決めました。最終日の1レースを残してレイデーが入り、相当なプレッシャーがかかったことでしょう。その中で力を出しきってのメダル獲得。想像しただけで震えが来ます。 今だから言えるけど、正直な所、自分が国枠を取ったのに出られないオリンピックなんて、早く終わって欲しいと思っていました。言葉では頑張れって言えるし、実際そう思ってるんだけど、それでも心の奥にある苦しさは消えていませんでした。 でも、レガッタが進み、彼らがメダルに絡む走りをするにつれて、徐々にその苦しさは和らぎ、心から応援できるようになって行きました。最終レースなんて、ホントに心から祈ってましたよ。 関、轟、おめでとう。そしてありがとう。自分が代表にはなれなかったけど、このアテネキャンペーンが間違いじゃなかったって証明してもらったような気がします。 僕のこれからのことも、直に発表します。とにかく今日は祝杯をあげましょう!やった!!
いよいよアテネオリンピックの開幕です。残念ながら日本代表を逃し、テレビやネットを通じて「観る」側に回ってしまいましたが、それでもやはり胸が高鳴ります。 テレビや新聞ではほとんど取りあげられることのないセーリング日本代表ですが、特に男女470はメダル獲得の可能性が十分にあります。少なくとも女子バレーボールより、メダルの可能性は高い。よくあの実力で金メダルなんて言えるなと、女子バレーにはビックリさせられます。どうでもいいけど。 オリンピックセーリング競技の情報は、ISAFのサイトから得るのが最も充実してそうです。470だけに限らず、日本代表選手がアテネの海に日の丸をあげることを夢見て、みなさん一緒に応援しましょう。 僕の方は、やっと自分の活かし所を見つけ、次の目標も決まりました。みなさんに報告することがずいぶん貯まってしまいましたが、オリンピックが終わったらすべて明らかにします。いまは声の限り、選手たちに声援を送りましょう。 頑張れ!ニッポン! sailfast | Profile | NEWS | Photo | Diary | Link | BBS | Shop |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||